名古屋大学U研X線グループ
名古屋大学大学院理学研究科 素粒子宇宙物理学専攻 宇宙物理学研究室
〒464-8602  名古屋市千種区不老町 Tel:052-789-2921 Fax:052-789-2919
 
Home Uir Site map English
ヘッダー
研究室紹介 研究プロジェクト 研究概要 研究成果 アクセスマップ お問い合わせ 関連リンク
研究概要
観測機器開発
X線望遠鏡
X線望遠鏡とは
反射鏡の製作
反射鏡の性能評価
X線望遠鏡の製作と評価
X線分光法の研究
X線検出器
実験室設備一覧
専門用語辞典
観測
宇宙X線背景放射
超銀河団
銀河団
衝突・合体 / CF銀河団
SZ効果と宇宙の年齢 / 共鳴散乱
電波源 / 我々の銀河の影
銀河群
fossilグループ
活動的銀河核(超巨大ブラックホール)
超新星残骸

近傍の天体のX線観測
激変星

近傍の天体のX線観測
分子雲
近傍の天体のX線観測
近傍の天体のX線観測
星生成領域
研究プロジェクト
銀河群
銀河群とは?
 銀河群は数個の銀河によって構成され、銀河団と銀河の中間的な階層を成している天体である。X線天文衛星ROSATによって初めて高温ガスの存在が明らかにされ、重力的に束縛された独立な系であることが証明された。その高温ガスのX線観測によって、ガスの広がり、温度、重元素組成比等を調べることができる。
銀河群は銀河団と比較して、系自体が小さいために、個々の銀河群の個性が顕著に現れるという特徴がある。2つのヒクソン・コンパクト銀河群(HCG)の例を示す。HCG銀河群は、孤立性の強い、銀河密度の高い銀河群である。それらのイメージ、表面輝度分布、スペクトルを下の図1、2、3に示す。
図1― 銀河群HCG42、HCG62のイメージ(可視光で見たイメージ にASCA衛星で得られたX線の強度を示す等高線を重ねたもの)
図1
2つのイメージを比較すると、高温ガスの広がりが大きく異なることがわかる。
図1― 銀河群HCG42、HCG62のイメージ(可視光で見たイメージ にASCA衛星で得られたX線の強度を示す等高線を重ねたもの)
図2
拡大図はこちら
銀河群からのX線は、中心成分と広がった成分からなることがわかる。 また、2つの銀河群の分布を比較すると、2つの成分の割合が異なることがわかる。 HCG62銀河群は、HCG42銀河群に比べ、中心成分が卓越している
図3― 銀河群HCG42、HCG62のASCA衛星で得られたスペクトル
図3
2つのスペクトルを比較するとその形が大きく異なり、HCG42銀河群のほうが温度が低いことがわかる。 また、輝線の強さは温度に依存しており、温度の低いHCG42銀河群では輝線の寄与が大きいことがわかる。
 
Copyright (c) 2008 Nagoya University . All Rights Reserved.  
 
トップページに戻る