比例計数管にはアルミニウム製の金属管を用います。この管にはX線を管内 に取り込むための長方形の穴(入射窓といいます)があいており、この窓には、アル ミニウムなどを蒸着したポリプロピレンの薄膜を張り付けて管を完全密封してありま す。又、管の中心にはタングステン製の細いワイヤー (直径約0.05mm) が張っ てあります。
以上がおおよその構造ですが、これだけではまだX線を検出することはできません。 この金属製の管内を P10ガス(アルゴン90%、メタン10%からなる気体)で満た し、中心に張ったタングステンのワイヤーに2000(V)程度の高電圧をかけることで ようやくX線を検出することができます。 |